STORY

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2007年、リバプールの教会ではひとりの兵士の葬儀が行われた。その葬儀に参加したファーガス(マーク・ウォーマック)はやりきれない思いを抱えながらそこにいた。死んだ兵士、フランキー(ジョン・ビショップ)はファーガスの最も大切な友人だった。5歳の時に出会ったふたりの夢は「世界をまわること」。マージー川を行き来するフェリーに乗った彼らは、世界への夢をふくらませながら育った。そして、大人になったふたりは兵士としてイラク戦争に参加し、皮肉にも憧れていたはずの世界に踏み出すことになった。

フランキーが亡くなった日、ファーガスの電話に彼のメッセージが残されていた。「大事な話だ。今夜でないとだめだ。電話がほしい」。しかし、ファーガスはその電話に答えることができなかった。関係者の話によると、フランキーはイラクで最も危険なエリア、ルート・アイリッシュでの車の炎上のため、帰らぬ人となったという。しかし、そんな関係者の説明をファーガスは信じたくなかった。フランキーは彼にとって兄弟同然の存在だったからだ。葬儀で深い悲しみに暮れていたのはファーガスだけではない。残されたフランキーの美しい妻、レイチェル(アンドレア・ロウ)も、突然の死に衝撃を受けていた。

Route Irish Film Stills

葬儀の時、ファーガスはイビサ島に住む知り合いの女性マリソルから、フランキーが残した包みを受け取った。その中には手紙と携帯電話が入っていた。ファーガスはイラク出身のミュージシャン、ハリムを訪ね、その携帯電話に収められていた画像の中の言葉を翻訳してもらう。そこには幸せそうな家族の映像の後に続き、ある銃声と共に二人の少年が銃殺される様子が収められていた。銃を撃ったのはイラクにいる兵士ネルソンで、その場にいたフランキーは激怒した。それは罪のない民間人が殺害される瞬間を収めた映像だった。

その映像を見たファーガスはフランキーの死に対して不信感を強める。もともとフランキーをイラク戦争に誘ったのはファーガスだった。彼らは国家の軍隊が派遣した兵士ではなく、戦争をビジネスとする企業が派遣したコントラクター(民間兵)だった。コントラクターは危険な任務と引き換えに大金を稼ぐことができる。学のないファーガスやフランキーにとって、それはまたとない大金稼ぎのチャンスでもあった。しかし、戦場では、タフなファーガスとは異なり、優しい性格のフランキーの精神は崩壊しかけていた。ファーガスは彼より先に本国に帰ったが、戦場に残ったフランキーの神経はさらに張りつめたものとなり、ネルソンが民間人を殺した時は、大きな衝撃を受け、残された遺族に対する責任を感じるようになっていた。

ファーガスはレイチェルの協力を得ながら、フランキーの死の真相を追っていた。フランキーの思い出や戦場での厳しい現実についてレイチェルに語るファーガス。彼の心にも、また、戦争で負った深い傷跡が見えた。そして、時間を共有しあううちに、ふたりは惹かれあうようになる。しかし、ファーガスは彼女を愛しながらも、彼女との人生を選択せず、フランキーの身に起きたおそろしい事件を解明するため、イラク軍にいる知人トミーなどの協力を得て、軍事企業の秘密を暴こうとする。

やがて、事件の証拠となる携帯電話を探すため、レイチェルの家には何者かが押し入り、ファーガスに翻訳者として協力をしていたハリムも暴行を受ける。そして、調査を続けるうちにフランキーが体験した戦場での恐ろしい事件の真相が見えてくる……。

コメント

戦争をネタに稼ぐ悪徳人どこにでもいそうな成金者。IMDBではまあまあいい評価をもらってる作品です。パワフルかつストレートの問いかける映画で好きです!主人公の壊れたキャラの魅力が見逃せないと思います。観ていてつらいシーンもあって、現実の世界でもこういうことがあるのかと思うと悲しくなります。人間のダークなところをよく表していると思います。泣くことも許さなく、観る者に余韻を与えず、ただ現実だけを直視したエンディングでなかなかの力作でした。色んな意味でこの映画をおすすめします!

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